ボリンジャーバンドは、単にバンドタッチで逆張りを狙うよりも「ミドルで方向を測り、2σや3σは場所を限定して使い、さらにスクイズとエクスパンションを組み合わせる」ことで、安定して使える武器になります。
その理由は、ミドル(SMA20/21)が時間軸ごとの波の方向を示し、±2σや±3σは相場のボラティリティを映す“器”にすぎないからです。ライン自体が移動平均に従って動くため、タッチしただけで仕掛けると流れに逆らうエントリーが増えてしまいます。
僕自身も、過去には「2σに触れたから逆張り」という発想で多くの失敗をしました。しかし、目立つ高安に水平線を引いてゾーンを決め、その場所でスクイズが発生したときだけ待ち構えるようにすると、伸びるトレンドの初動をつかみやすくなりました。
改善のポイントは、順張りと逆張りを切り替える基準を「ミドルの向き」と「反転ゾーンの有無」に置くこと。そして「反転ゾーン×スクイズ×エクスパンション」という条件が揃ったときに仕掛けることです。トレーディングビューでは2σと3σを同時に表示できるオリジナルインジケーターを活用すれば、さらに判断がしやすくなります。
過去の反省を踏まえて整えた現在の基本方針は次の通りです。
- ミドルは波の方向を示す軸、順張りはミドルからの押し目・戻り目が基本
- 2σ/3σは“場所を限定”して使い、タッチ即エントリーは避ける
- 目立つ高安に水平線を引き、元々反転しやすいゾーンだけを監視
- 反転ゾーンでスクイズ発生を待ち、上下の同時拡大量で初動を狙う
- 上位足のトレンドに合わせ、下位足の逆張りを上位足順張りに変換
- エントリー後は決済設計を別途最適化、次回の解説に委ねる
- トレーディングビューでは2σ/3σを同時表示できるインジケーターが有効
ボリンジャーバンドの基本構造を理解する
ミドルライン(SMA20/21)の役割と活用
ミドルラインは、ボリンジャーバンドの中心にある単純移動平均線(SMA20または21)を指します。ここで大切なのは「相場の方向性を示す軸」として機能する点です。移動平均線が上向きであれば上昇波、下向きであれば下降波と判断しやすくなります。
その理由は、ミドルラインがその時間軸における相場の平均値を反映しているからです。ローソク足単体では判断が難しいトレンドの流れも、ミドルの傾きでシンプルに把握できます。僕自身も、ダウ理論の高値安値と併せてミドルを確認することで、トレードの迷いが大きく減りました。
具体的には、ミドルに支えられる押し目買いや戻り売りを狙うのが有効です。
順張りを重視する際には以下のような活用ができます。
- ミドルが上向きのとき、押し目でロング
- ミドルが下向きのとき、戻りでショート
- 横ばいのときは無理に入らず、方向が出るまで待つ
このように、ミドルを相場の“地図”として捉えるとエントリーの質が安定しやすくなります。
±2σ・±3σの意味と違い
ボリンジャーバンドはミドルを中心に、上下に複数のシグマライン(標準偏差)を表示します。その代表が±2σと±3σです。これらは相場の変動幅を示し、価格がどの程度まで動きやすいかを視覚化しています。
±2σは一般的に「相場の大部分が収まる範囲」とされ、反発や一時的な行き過ぎを意識する目安になります。一方で±3σはさらに外側にあり、相場が極端に動いたときの限界に近い水準を示します。僕自身も、普段の逆張りは2σを基準とし、強いトレンドや極端な値動きでは3σを参考にしています。
重要なのは、2σや3σにタッチしたからといって必ず反転するわけではないということです。ラインは相場の“器”であり、エントリーの根拠としては不十分です。より確実にするためには、他の条件と組み合わせる必要があります。
- 2σは日常的な反発ポイント
- 3σは極端な値動き時の指標
- タッチ即エントリーは危険
この違いを理解しておくと、無駄な逆張りを避けやすくなります。
バンド幅の変化とスクイズ・エクスパンション
ボリンジャーバンドの特徴のひとつに「バンド幅の変化」があります。これは相場のボラティリティを反映しており、トレードのチャンスを見極めるうえで欠かせません。
スクイズとは、バンドが収縮して幅が狭くなる状態を指します。値動きが落ち着き、次の大きな動きの前触れとされる局面です。反対に、エクスパンションはバンドが急に広がる現象で、強いトレンドが始まった合図として使われます。僕自身、反転ポイントでのスクイズからのエクスパンションを狙うことで、利が伸びやすい初動をつかめるようになりました。
具体的なポイントは以下の通りです。
- スクイズ=エネルギーが溜まる準備期間
- エクスパンション=トレンドの本格始動
- 反転ゾーンと組み合わせると精度が高まる
つまり、バンド幅の変化を「次の動きの予兆」と捉えることが重要です。タッチ基準の逆張りよりも、スクイズからの拡大局面を狙う方が、効率的に利益を伸ばせる場面が増えます。
ボリンジャーバンドを使った代表的なトレード手法
ミドルラインを基準とした順張りエントリー
ミドルラインを基準にした順張りは、最もシンプルで安定しやすい手法です。移動平均線が上向いているなら押し目買い、下向いているなら戻り売りを仕掛けるという考え方になります。
その理由は、ミドルがその時間軸における波の方向を示すためです。ローソク足が多少上下しても、ミドルが傾いている方向にトレンドが進む可能性が高いからです。僕自身も、初心者の頃にローソク足だけで方向を判断して失敗した経験がありますが、ミドルを基準にするとブレが減り、自然と順張り主体のトレードに切り替わりました。
具体的には、以下のような場面でエントリーを検討できます。

- 上昇トレンドでミドルに支えられた押し目
- 下降トレンドでミドルに抑えられた戻り
- ミドルが横ばいのときは見送り
このように、ミドルを相場の“背骨”として扱うことで、順張りの精度を高められます。
2σ・3σを利用した逆張りエントリー
逆張りは、多くのトレーダーが最初にイメージするボリンジャーバンドの使い方です。価格が±2σや±3σに到達したときに反発を狙う方法で、一見するとシンプルで分かりやすい戦略です。
その根拠は、2σや3σが統計的に「行き過ぎ」の水準を示すとされている点です。ただし、これはあくまで“可能性が高い”という目安にすぎません。僕自身も以前はタッチだけで反転を狙っていましたが、結果としてトレンドに飲み込まれることが多く、損失が続きました。
効果的に活用するためには、逆張りを次のような条件と組み合わせる必要があります。

- 目立つ高安に水平線を引き、その付近でタッチしたときのみ狙う
- 上位足の流れと逆行しないようにする
- ローソク足の反転サインを確認してから入る
つまり、逆張りを「バンドタッチ即エントリー」と捉えるのではなく、「有利な場所での反転確認」に絞ることが重要です。
バンドタッチ即エントリーが危険な理由
ボリンジャーバンドを学び始めた人が陥りやすいのが「タッチしたらすぐエントリー」という思考です。しかし、この方法は勝率が低く、長期的に利益を残すことは困難です。
その理由は、ボリンジャーバンドが移動平均を基準にして動くため、強いトレンドが出ているときはタッチしてもそのままバンド沿いに動き続けることが多いからです。バンドウォークと呼ばれる現象が典型例で、むしろタッチが継続することでトレンドが加速することもあります。僕自身も「反転するはず」と思い込み、何度も損切りを繰り返した苦い経験があります。
安全に使うためには、タッチ自体を根拠にせず、次の確認を加える必要があります。
- 直近の反転ゾーンや水平線と重なっているか
- ローソク足に反発を示す形が出ているか
- 上位足の流れに逆らっていないか
このように条件を絞り込むことで、タッチ即エントリーによる無駄な負けを大幅に減らすことが可能です。
勝率を高めるための組み合わせ手法
水平線を使って反転ポイントを絞る
ボリンジャーバンドを単体で使うよりも、水平線を組み合わせると精度が高まります。価格が意識されやすい高値や安値にラインを引き、その付近で2σや3σに到達した場合だけエントリーを検討するやり方です。
その理由は、バンドが示すのは「行き過ぎの可能性」であり、必ず反転するわけではないからです。一方で水平線は多くのトレーダーが意識する基準点で、売買の攻防が生まれやすい場所となります。僕自身、水平線を併用するようになってから逆張りエントリーの精度が大きく向上しました。
具体的な手順は以下の通りです。
- 目立つ安値・高値に水平線を引く
- その付近で2σや3σに到達するのを待つ
- ローソク足が反転サインを出したらエントリー
このように「元々反転しやすい場所」と「ボリンジャーバンドのタッチ」を重ねることで、勝率を高めやすくなります。
上位足トレンドを考慮して下位足に活かす
短期足だけを見て逆張りをすると、トレンドに逆らってしまうリスクがあります。そのため、上位足の流れを確認したうえで下位足のシグナルに従うのが効果的です。
理由は、上位足のトレンドは相場全体の大きな流れを示しており、その方向に従う方が利益が伸びやすいからです。僕自身も、1分足で2σタッチを狙った際に、15分足や1時間足のトレンドが逆方向だと失敗しやすいことに気づきました。逆に、上位足と方向が一致する場面では利が大きく伸びやすくなりました。
効果的な取り入れ方は次の通りです。
- 執行足が1分なら15分や1時間のトレンドを確認する
- 上位足の押し目・戻りと重なる逆張りを狙う
- 上位足が横ばいのときは様子見
このように「小さな逆張りを大きな順張りに変換する」意識を持つことで、無駄な負けを避けやすくなります。
反転ゾーンでスクイズを狙うエントリー戦略
最も利が伸びやすいのは、反転ゾーンでのスクイズからエクスパンションを捉えるエントリーです。これは、バンドが収縮した状態から一気に広がる瞬間を狙う手法で、トレンドの初動を取れる可能性が高まります。
理由は、スクイズが「エネルギーの蓄積期間」を示し、その後に訪れるエクスパンションが「大きな動きの開始」を意味するからです。僕自身も、反転ゾーンでスクイズを待ち、エクスパンション方向に仕掛けたことで一気に利益を伸ばせた経験があります。

実際の流れは以下のようになります。
- 反転しやすいゾーンに価格が到達する
- バンドが収縮し、値動きが小さくなる
- エクスパンションが発生した方向にエントリー
このように、バンド幅の変化を読み取ることで「いつ仕掛ければ伸びるのか」を判断でき、精度の高いトレードにつなげられます。
実践チャートでの具体的な使い方
15分足での目立つ安値とゾーン認識
実践での第一歩は、15分足などの上位足で目立つ安値や高値を探し、そこに水平線を引いてゾーンを認識することです。この作業によって、反転が起こりやすい場所をあらかじめ把握できます。
その理由は、上位足の高安は多くのトレーダーが意識しているため、売買の攻防が起こりやすいからです。ボリンジャーバンドのシグナルをこのゾーンに重ねることで、単なるタッチではなく「本当に反転する可能性のある場所」に限定できます。僕自身も、この作業を取り入れてから無駄なエントリーが減り、勝率が安定するようになりました。
具体的には、次の手順で行うと効果的です。
- 15分足で直近の目立つ安値・高値を探す
- その水準に水平線を引いてゾーンとして管理する
- 執行足では、そのゾーンに到達するまで待つ
このように、ゾーン認識を起点にすることで、精度の高いエントリーが可能になります。
1分足でのスクイズ確認とエクスパンションエントリー
ゾーンを把握した後は、1分足などの下位足でエントリーチャンスを探します。特に有効なのが、ゾーンでのスクイズからエクスパンションを確認して仕掛ける手法です。
理由は、下位足のスクイズは大きな動きの直前に起こりやすく、ゾーンで発生すれば反転の可能性が高まるからです。僕自身も、15分足で反転ゾーンを特定し、1分足でスクイズとエクスパンションを確認することで、トレンドの初動を効率よく捉えられるようになりました。
流れとしては以下の通りです。
- 15分足のゾーンに価格が到達する
- 1分足でバンド幅が収縮(スクイズ)するのを待つ
- 上下のバンドが同時に広がった方向へエントリー
このように上位足と下位足を組み合わせることで、タイミングの精度を飛躍的に高められます。
ゾーンを“幅”で捉える柔軟な判断方法
チャートに水平線を引くと、どうしても「ラインぴったりで反応してほしい」と考えがちです。しかし実際の相場は必ずしもきれいに反発するわけではなく、ある程度の幅を持って動きます。そのため、ゾーンは線ではなく“帯”として捉えることが大切です。
理由は、相場参加者の注文が正確な一点に集中することは少なく、ある程度の価格帯に分布しているからです。僕自身も、ラインを数pips抜けただけで焦って損切りし、結果的にその後の反転を逃す経験を繰り返しました。しかしゾーンを幅として扱うようにしてからは、無駄なエグジットが減り、落ち着いてトレードできるようになりました。
実際に意識するときのポイントは以下の通りです。
- 水平線は反発ゾーンの目安であり、数pipsの誤差は許容する
- ゾーン内で反転サインが出れば十分に根拠がある
- ラインに固執せず「帯」として扱うことで判断が柔軟になる
この考え方を取り入れると、相場の自然な動きに合わせた判断ができ、トレードの安定性が増します。
実戦に役立つインジケーターと設定
トレーディングビューで2σと3σを併用する方法
トレーディングビューでボリンジャーバンドを活用する際に注意したいのは、デフォルト設定では2σしか表示されない点です。3σを使いたい場合は、同じインジケーターをもう1つ追加し、設定を変更して併用する必要があります。
この方法を使えば、2σと3σを同時に表示でき、反転の強弱や「通常の行き過ぎ」と「極端な行き過ぎ」を視覚的に切り分けることが可能です。僕自身も、2σタッチだけでは弱いと感じる場面で、3σに到達して初めて反転を狙うことで精度を上げられました。
具体的な手順は次の通りです。
- ボリンジャーバンドを2つ挿入する
- 1つ目を±2σ、2つ目を±3σに設定する
- ミドル(SMA20/21)は共通で使う
この設定をしておけば、2σと3σを比較しながら相場を観察でき、トレード判断がスムーズになります。
オリジナルインジケーターの特徴と利便性
2σと3σを別々に入れるのは有効ですが、設定が煩雑になることもあります。その負担を軽減してくれるのが、オリジナルのボリンジャーバンドインジケーターです。動画内でも紹介されているように、これを使えば2σと3σをまとめて表示できるだけでなく、色分けや数値表示といった利便性が追加されています。
特徴としては以下の点が挙げられます。
- ミドルが上向きのときは緑、下向きのときは赤で表示される
- 現在価格からミドル・2σ・3σまでの距離(pips)が数値で分かる
- 初期設定のままで実戦的な環境が整う
僕自身も使ってみて、複数のインジケーターを重ねる必要がなく、チャートがすっきりするのが大きなメリットだと感じました。とくに初心者にとっては「設定に悩まず、すぐに分析に集中できる」点が大きな利点です。
このように、実戦向きのインジケーターを導入することで、相場の状況を一目で把握しやすくなり、トレード判断のスピードも上げられます。
次のステップ:利確と決済の考え方
エントリー後の決済ポイントの重要性
どれだけ優れたエントリーをしても、利確や損切りの基準が曖昧だとトータルで勝つことは難しくなります。ボリンジャーバンドを活用する際も同様で、決済ポイントを明確にしておくことが安定した収益につながります。
その理由は、相場が常に変動する中で「どこでやめるか」を決めておかないと、利を伸ばせない一方で損を拡大してしまう可能性があるからです。僕自身も過去に、2σでエントリーして利が乗ったものの、決済の判断が遅れて含み益を失った経験が何度もありました。
基本的な考え方は次の通りです。
- 順張りならミドルやバンドの外側に届いたところで一部利確
- 逆張りなら直近の反発ゾーンやバンド内への戻りを目安にする
- 損切りはゾーンを明確に割り込んだら行う
このように、あらかじめ「出口のシナリオ」を用意することで、感情に流されずにトレードを完結させやすくなります。
次回解説への予告と学びの継続
今回の内容では、エントリーに重点を置いた解説が中心でしたが、実際に収益を安定させるには決済スキルの習得が欠かせません。次のステップとしては「どの場面で利確するか」「どうやって損切りを小さく抑えるか」というテーマを深掘りすることになります。
動画でも触れられていたように、決済の具体例は別の回で詳しく解説される予定です。僕自身も、過去にエントリーだけを強化していた時期は一時的に勝てても、出口が曖昧で資金を減らすことが多くありました。その反省から、決済ポイントを学ぶことの重要性を痛感しました。
これから学ぶべき方向性は次の通りです。
- 利確と損切りをセットで設計する
- バンド幅やゾーンを活用した出口戦略を磨く
- 実際のトレードに落とし込み、検証を続ける
このように「学びを継続し、エントリーと決済を両輪で整える」ことが、最終的にボリンジャーバンドを武器にできるかどうかを分けるポイントです。
まとめ
ボリンジャーバンドは「単純にタッチで逆張り」するだけでは機能しません。しかし、ミドルラインで方向を把握し、2σ・3σを“場所を限定して”活用し、さらに水平線やスクイズを組み合わせることで、勝ち筋のある戦略に変わります。
僕自身も、かつてはタッチ即エントリーで失敗を繰り返していましたが、反転ゾーンを意識し、スクイズからエクスパンションの動きを狙うようになってから安定性が増しました。結局のところ、ボリンジャーバンドは「どこで」「どう使うか」を明確にしなければ成果につながらないのです。
改めて整理すると、実践で重視すべきポイントは次の通りです。
- ミドルで方向を把握し、順張りの押し目・戻りを狙う
- 2σ・3σはタッチ即ではなく、反転ゾーンに限定して使う
- 水平線を併用し、元々意識される価格帯でのみエントリー
- ゾーンでスクイズが発生したらエクスパンション方向を狙う
- 上位足の流れを確認し、下位足の逆張りを順張りに変換する
- インジケーターを整備して、判断をシンプルに保つ
- エントリー後は利確・損切りを明確にし、決済設計を磨く
これらを押さえることで、ボリンジャーバンドは「学んでも勝てない指標」から「トレードの武器」へと変わります。次は決済の精度を高め、エントリーと出口をセットで完成させることが、安定した勝ち方につながります。



