サムネ
ダウ理論教科書
タイトル
【完全解説】FXダウ理論の教科書動画。ダウ理論のルールを本当に理解すれば勝てるようになる。実際のチャートでも徹底解説。
FXにおいてこの『ダウ理論』を知らずに勝てているトレーダーはいません。テクニカル分析の王道とも言えます。
トレードに使っているかどうかはトレーダーによりますが、多くのトレーダーはこのダウ理論にのっとってトレンドなどの把握をしています。
これを見てもらえれば初心者の人でもダウ理論を理解することが出来ます。
この記事で学べることは
ダウ理論はテクニカル分析の基本となります。
1時間を超える動画になりますが、最後までしっかり見て理解してもらえれば
ダウ理論を人に教えることがレベルになっています。この動画の内容は理解できるまで何度も見ておいてください。
オシレーターなどの勉強はこのダウ理論の分析の上に積むことで効果的になりますので、まずはこのダウ理論での分析をしっかりやれるようにしていきましょう。
ではダウ理論とは一体どのような理論なのでしょうか。
ダウ理論とは米国の証券アナリスト『チャールズ・ダウ』のチャート分析理論になります。
投資家なら誰もが見ているウォール・ストリート・ジャーナルの創設者の一人です。
ちなみにアメリカのダウ平均という株価の言葉のダウはこのチャールズ・ダウのダウが関係しています。
オリジナルは株式のものですが、FXでも使えるために多くのFXトレーダーにも愛用されています。
多くのテクニカル分析の基礎となっているのがこのダウ理論になります。
ダウ理論には6つの基本原則があります。
まず一つ目
・価格はすべての事象を織り込む
これはチャートには全ての事象(経済指標・金融政策・天災・戦争など)が値動きに反映されているという意味になります。
なんらかの事象が起きたら、もしくは起きる可能性が発生したそのタイミングで相場は織り込んでいきます。そのため今現在のチャートは、現時点でのすべての事象を織り込んでいる結果のチャートということです。
そのため、高過ぎるとか安過ぎるということは個人の感想であって、相場としては常に現在の最適値にいるということです。
FXをやっているとどこかのタイミングで『それは織り込み済み』という言葉を聞くようになります。
この織り込み済みというのは、まだその出来事が起こってはいないが、その出来事が起こる前提で相場は動きました。ということです。
例えば
織り込みの例
二つ目
・トレンドは3つに分類される
相場には3種類のトレンドがあると定義しています。
ただトレンドといってもずっと一直線で上がりっぱなしとか下がりっぱなしとかはありません。
「長期(プライマリー)トレンド」数年間継続する
「中期(セカンダリー)トレンド」3週間から3ヶ月間継続する
「短期(マイナー)トレンド」数日から3週間未満
中期トレンドは長期トレンドの調整で出現して、短期トレンドは中期の調整局面で確認出来る。
ダウ理論の分析に使いやすいところは上昇トレンド・下落トレンドに定義付けをしたところです。
トレンドの判断の仕方は高値・安値に注目します。
波の高値や安値が、前の高値・安値より上に切り上げる限りは、上昇トレンド中に。逆に高値や安値が、前の高値・安値より切り下げる限り、下落トレンド中になります。
トレンドというのは時間足によって違う
先ほどの長期・中期・短期の時間では短期トレンドですら3週間未満という期間の長さがあるので、実際に使うときは自分のやりやすい期間でやってみてください。
参考までにスキャルピングをやるときは長期トレンドを1時間足にします。中期と短期を一緒に考えて1分足にします。
デイトレードであれば長期は日足・中期は1時間足・短期は5分足と言った感じです。あくまでこれはクロユキならなので、みんなは自分自身でどの時間足の組み合わせがやりやすいのか見ていってください。
実際にトレードに活かしていくならば、長期トレンドを上位足とみて、短期トレンドを下位足として、二つの時間足を見ながら入るトレーダーが多いです。
例えば
三つ目
・主要トレンドは3段階からなる
ダウ理論ではトレンドには3つの段階があると考えています。
まずは「先行期」
この先行期は終わってみればここからトレンドが発生していたよねと見える位置になります。実際にこのタイミングでのエントリーは最初は難しいです。まだまだ下降していくという流れの中で生まれる上昇トレンドの始まりでエントリーするということになります。
次は「追随期」
先行期の動きに市場全体が追随して急激な価格変動が起きるタイミングです。多くのトレーダーはこのタイミングでのエントリーを狙っています。
第三段階「利食期」
先行期にエントリーしていたトレーダーが利益確定を行うタイミングです。
トレンドにのっても勝てないトレーダーはこの位置でトレードしてしまいます。この利食い期は、転換する前兆ともいえるので、このタイミングでのトレンド方向へのエントリーは危険です。
四つ目
・価格は相互に確認される必要がある
そもそもダウ理論は最初に工業株価平均と鉄道株価平均を見ていて、この二つが同じ方向に動いていかないとトレンドは出ていないと判断していました。
そのためFXでこれをそのまま当てはめることは出来ません。しかし近いことを考えるのあれば、ドル円が下落していたら、円高のトレンドが出ている可能性があります。
しかしユーロ円やポンド円が上昇していた場合は、円高のトレンドが出ていないことになります。円が強くなったのではなく、ドルが弱くなったために、ドル円が下落しただけということになります。
このため、ドル円やユーロ円・ポンド円などクロス円が揃って同じ方向に動いている時はトレンドが出ていると判断することが出来ます。
一つの通貨ペアだけではなく、他の通貨ペアを見ても同じような値動きをしていれば、それはしっかりトレンドが出ているという考え方になります。
五つ目
・トレンドは出来高でも確認される必要がある
ダウ理論はトレンドを判断するための重要な指標として、出来高があります。出来高とは取引量のことを指します。
FXでは出来高を確認することが出来ないので、ここはFXでは考えないで大丈夫です。一部証券会社でポジションを公開しているところもありますが、それだけでは不十分なので、この出来高はFXでは使わないで大丈夫です。
六つ目
・トレンドは明確な転換シグナルが出るまで継続する
ダウ理論では、トレンドは明確な転換サインが出るまで継続すると考えます。上昇トレンドは、安値は更新せずに高値を更新していく相場、下降トレンドは高値は更新せずに安値を更新していく相場になります。
トレンドフォローのトレードはこのダウ理論の明確な転換サインが出るまで継続するという考えがベースにあります。
そのため、上昇トレンドが終わるときはこの安値を下に割ってきます。
下降トレンドが終わる時は、この高値を上に抜けていきます。
以上がダウ理論の基本原則になります。
この中でFXトレーダーによく使われるのが、トレンドは明確な転換サインが出るまで続くという相場の分析方法です。
ダウ理論はマルチタイムフレーム分析という分析で使うとさらに精度を上げることが出来ます。
マルチタイムフレーム分析というのは異なる時間足を分析して、優位性の高いエントリー方向・タイミングを見ていくものになります。
押し安値・戻り高値
ちなみに高値をつけにいった起点となる安値を押し安値
安値をつけにいった起点となる高値を戻り高値という言い方をします。
この押し安値は高値が更新される度に移動していきます。戻り高値も安値が更新される度に移動していきます。
この押し安値・戻り高値を抜けるとトレンド転換になるため、相場においてこの押し安値・戻り高値は非常に重要なのです。
なぜ重要なのかというと多くのトレーダーが意識しているから
トレンド転換のタイミング
フェイラースイング
高値と安値が切り下がったらトレンド転換したと判断
ノンフェイラースイング
押し安値をわるまでは上昇トレンドという考え方
どっちが優れているとかではなく、自分ならどっちで分析するのかを固定すればいい
大事なのはどっちでトレンド判断をしているトレーダーがいるということです。
参考までにいうとクロユキは押し安値や戻り高値をトレンド転換と考えるノンフェイラースイングでトレンドを判断します。
注意点
ダウ理論を使った環境認識方法
こんな感じで分析をします。
日足・4時間足・1時間足は上昇トレンド中
しかし5分足だけは下降トレンドになっています。
ということはこの5分足が上昇トレンドになったタイミングでエントリーをすれば、上位足の方向に打ち込めるトレンドフォローエントリーが出来るということになります。
インジケーター紹介
押し安値や戻り高値からトレンドを把握するインジケーターも多くあります。
一番有名なものは『ジグザグ』です。
クロユキのオリジナルインジケーターもあります。
kuroyuki Live
ダウ理論を使った具体的なエントリー手法
上位足が上昇トレンドで高値をどんどん更新しているときのエントリーは難しい部分もあります。
そんなときは上昇トレンドが終わらない範囲で一度下げてくれればエントリーしやすくなります。
そのためには下位足で下降トレンドをつけて下がってくれる必要があります。上記はそこを狙ったトレードになります。
ダウ理論での考えで相場の方向などを確認して、優位性のある勝ちやすいポイントを探っていきます。
ダウ理論を中心に分析しているトレーダーも多くいますので、興味があれば是非、極めていってください。
押し目買いの王道エントリーを解説
分析にプラスするテクニカル
すでにダウ理論で分析をしているけれど、なかなか結果がついてこないトレーダーや、ダウ理論での分析をしているが今のトレンドがどっちになのか迷うことも多い。そんなトレーダーは『移動平均線』をセットに使ってください。分析がさらに安定していきます。
具体的には200MAになります。長期の流れが知りたいだけなのでSMAでもEMAでもどちらでも構いません。
ここで具体的な分析方法を解説