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勝つ為には過去検証をやる必要がある。
このように一度は誰しもが聞いたことがあるかと思います。私自身も過去検証は新しく試していきたい手法が出たときはいまだにやりますし、安定して勝てるトレーダーになるには必須のものであると考えます。
・エントリーに自信が持てない
・ポジポジしてしまう
・損切りを変えてしまう
これらは過去検証をしっかりやれば劇的に改善することが出来ます。
ただ闇雲に過去検証をやるよりもしっかりとした効果の高い過去検証をやることで成長出来ますので、結果の出る過去検証のやり方を説明していきますのでやる際には参考にしてみてください。
この記事を見れば過去検証のやり方に困ることはありませんので最後まで見てください。
過去検証のやり方を動画で学ぶ
過去検証をやる意味
基本的にはトータルで勝てる手法を確立して、自分の手法に自信を持つ為です。
大事なのはこの『トータルで勝てる』という部分です。
例えば勝つときも負ける時も10pipsの場合は勝率は50%を超えればトータルで勝てていきます。
では勝つ時は20pips、負ける時は10pipsの場合はどうでしょうか。
これなら勝率が40%でもトータルでは勝てていけます。10回やったら4回勝てるので獲得pipsは80pips。そして負けるときは6回負けるので60pips。こんな感じです。
何が言いたいのかいうと手法によって必要な勝率は変わってくるということ
必ずリスクリワード(どのくらいのリスクをとって、利益を取りにいくのか)と勝率はセットにして分析していきましょう。
あとは実際のリアルタイムで使えるものでなければいけないということです。よく聞くのが過去検証では勝てているのだけれども、実際のチャートでは検証のような結果が出てこないということ
これでは意味がありませんので、しっかりリアルタイムでの相場に使えるように分析していきましょう。そのためのやり方はこれから解説していきます。
あとは具体的なやり方の前に覚えておいて欲しい大事なことがあります。それは難解な過去検証なんて最初は出来ないことを理解していきましょう。
過去検証もどんどん繰り返してやっていくうちにうまくなっていきます。最初からルールが複雑な過去検証をやってしまうと実際の相場に活かせない過去検証になりがちなので最初は簡単な過去検証から慣れていきましょう。
過去検証の流れ
まずは勉強して入りたい形のトレードを見つけます。
ダブルトップや三尊、トレンドライン・平行チャネルを使ったエントリーなどなんでもいいです。とにかくこの手法なら勝っていけそうだなというもので分析をかけていきます。
手法が決まったら実際に過去のチャートを見ていきます。この時は過去から現在まで全て表示されているチャートで検証してください。
検証が終わるとデータ出ますので問題なければ、その手法をリアルタイムでの相場に使えるのかどうか確認をしていきす。
もしそのまま相場に持っていけるほどのデータが出たのであれば今度は過去から現在のローソク足がまだ表示されていないチャートで検証と同じ結果が出るのかチェックしていきます。
そこでも問題がなければリアルタイムでの相場に武器として持っていきましょう。リアルタイムでの相場に持っていくには不安が残る結果の場合は、改善をしていきます。この改善を実践に持っていけるレベルまで繰り返します。これが過去検証の大まかな流れです。
では一つずつ解説していきましょう。
過去検証のやり方
検証したいルールを決める
まずはどのテクニカルでの分析かを決めます。手法はなんでもOKチャートパターンなのかラインなのかとかですね。この部分はなんでも構いません。自分がこのテクニカルが良さそうだなというもので問題ありません。
最初に言っておきますが、どのテクニカルも優位性はそこまで変わりません。そのテクニカルだけで稼いでいるトレーダーもいますのでこのテクニカルでなければダメとかもありませんので、自分が気に入っているテクニカルでやっていきましょう。
ではまずここで必ずやっておかなければいけないことがあります。
それは『ルールの明確化』です。言語化しておきましょう。そして言語化出来ている範囲で誰がどう見てもそれでエントリーが出来るところだけエントリーしていきます。裁量が入る部分がないということです。
補足として慣れてきたら裁量が入る検証はやっていきますが、検証に慣れる前から裁量が入ってしまうのはオススメ出来ません。結果が出ているチャートで検証する場合、自分に都合の良い裁量を入れてしまうからです。
そのためルールの言語化は必ずやってください、この部分が出来ていないと裁量でエントリーや決済をやってしまって実践に使えない検証になってしまいます。
・エントリールール
・決済・損切りルール
これは確実に決めておいてください。
例えば1時間足でダブルトップのネックライン抜けでエントリー。これがエントリールール。次に決済のルールを決めます。例えばRR1:1で決済
これなら同じ部分のダブルトップであれば誰がどうやっても検証で同じ結果が出ます。最初はこのぐらいからスタートしてください。
検証したいもののルールを決めたらまずは過去チャートを全部表示させた状態で分析していきます。
私の検証のメインは1時間足になります。理由はバランスが良いと判断しているからです。正直4時間足まで広げてしまうと検証に必要な数が集まらないことが多いです。
相場はフラクタル構造で、テクニカルは上位足であればあるほど優位性が高くなり、下位足に行けばいくほど低くなるを基本に考えています。
だからこそこの1時間足で使えるなら4時間足にすればより使える手法になり、5分足にすると優位性は低くなるので著しく1時間足とは違う結果が出るなら下位足で再度検証といった感じでやっています。どの時間足でもやり方は一緒なので問題はありません。
まずはルールを決めます。
例えばエントリールールをダブルトップ・ボトムのネックライン抜けエントリーと設定します。利確はRR(リスクリワード)1:1です。
これで単純に勝率が50%を超えれば確認出来たらエントリーを繰り返すだけで資金は増えていきます。検証を進めていくとこれはどうしようという部分が出てきますので、それはその際に解決していきましょう。
例えばダブルトップと言っても山が揃っているものから上がっているもの、下がっているものもあります。この辺りをどうするかです。
では早速見ていきましょう。と言いたいのですが、この辺りは実際にチャートで動かしている方が理解しやすいと思いますのでこの検証部分は動画でチェックしておいてください。動画でも話していますが一旦の検証が終わって次にやることが非常に重要になってきます。
チャートを再生しながら過去検証をやり直す。この機能は基本的にお金を払って有料でないと出来ないことになるかなと思います。無料で出来るサイトやツールが合ったらそれを利用してくれて構いません。
全てが出ているチャートなら勝てるエントリーは見つけることが出来ました。問題はチャートが進んでいる状態でエントリーポイントでしっかりエントリーが出来るかどうかです。この検証も終わればあとは実際のチャートでその場面が来た時にエントリーをしていくだけです。
検証の数が足りないのであればこのあとやることは2つのパターンです。
一つは通貨ペアを増やすこと。ドル円だけではなくユーロドル・ユーロ円なども同じように勝てるかどうかの分析。もしくは時間軸を落として分析していくこと。
この二つに分けられます。どちらでないと正解とかありません。自分に合った方を選んで分析していきましょう。
手法の改善
当然過去検証したもの全てがリアルタイムにそのまま持っていけるわけではありません。内容によっては改善していかないといけないものもあるでしょう。特に時間軸を落としていくと優位性が低くなり、さらに出現頻度も多くなるので改善の余地がどんどん出てきます。
そこで改善する際にやってくのがルールの追加です。ここがキモになります。
まずはどのようなルールを追加していくのか。これはまずは水平線や平行チャネルなどを根拠に付け加えるということです。
例えば今まではダブルトップを見たらエントリーで検証をしていたけれど、過去に意識されていたライン付近で起きた時のエントリーに絞るといった感じですね。次はフィボナッチやインジケーターになります。基本的に現段階ではインジケーターは移動平均線しか私は使っていないですが、RSIやMACDなどはこのタイミングで付け加えていきます。
もちろんこの順番は検証する内容によって変えてもらって構いません。あくまで私のやり方なので、そもそも最初からMACDの検証をしようとしているなら
MACD
チャートパターン
水平線
といった形で。大事なのは自分の許容範囲を超えたルールを一気に入れないことです。ルールを一つずつ付け加えていくことで見えてくるものがあります。
検証には時間がかかります。もちろんすでに経験があって勝っているトレーダーが最初からきっちりルールを作って検証していくならそれは構いません。ただまだなかなか勝てていないトレーダーに関しては一つ一つ焦らずにやるべきことをやっていってほしいを感じます。
過去検証の量
基本は100トレード分のデータを出してください。
一つの通貨ペアではなかなか集まらないものも多いかと思いますので、普段自分が見る色々な通貨ペアも探してください。
そもそも1通貨ペアしか見ていない人は、ドル・ユーロ・円・ポンドなどの主要通貨の中から好きなものを選んで検証していってくれれば問題ありません。
過去検証の注意点
過去検証をやっても、実際のリアルタイムでのチャートにうまくいかすことが出来ない人は
・ルールが明確ではなく裁量が入ってくる部分が多い
・過去検証の量が足りなくて信頼することが出来ないのでルール通り出来ない
大体この2つが原因になります。都合の良いデータ取りをしない。チャートが全て見えている状態だと都合の良い、勝てた時のエントリーが多かったりします。それを防ぐために再生機能の検証が必要です。
あとは頑張りすぎてしまう人でチャートが表示出来る過去から遡ろうとする人もいますが、あまりに昔からやる必要はありませんというよりは直近の年からやっていき、100トレード達成したらやめるという形でいいかなと
2021
2020
2019
2018
2017
と遡って自分が決めたトレード数に達したらやめるといった感じで問題ありません。あとはルールを最初から複雑化しすぎないこと。徐々にルールを追加していくことが大事です。
ルールを徐々に追加していくことでどのようなルールを追加すると勝率などが変化するのか見えてきます。この部分は今後の過去検証において重要な部分なのでぜひ段階を踏んで検証することをお勧めします。
ポイントは見てやる時にチャートをなぞっていくこと。これで結構見落とさなくなる
過去検証ツール
過去検証が出来ればどんなツールでも問題はありません。使い慣れているものチャートツールで出来るのであればそちらでやっていきましょう。ただどんなツールがあるのか全く分からないという人はこのあたりの有名なものでやっていきましょう。
・フォレックステスター
・プレミア君
この辺りが検証ソフトでは有名どころなので興味があれば使ってみてください。ちなみに私は普段のチャートツールはトレーディングビューを使っていて検証ソフトは使いにくいので基本的にはトレーディングビューで出来る範囲はやって、出来ない範囲になってしまったらフォレックステスターを使っています。
ただ最近はトレーディングビューでもかなり過去に遡ることが出来る方法が分かったのでトレーディングビューだけでやっています。以前記事にしていますのでやり方を知りたい人は見ておいてください。
トレーディングビューで表示されないはずの過去足チャートを出す方法
実践
こちらは動画での解説を見てください。
まとめ
FXで安定して勝つ為の第一歩ともなるのが過去検証になります。都合の良い過去検証をやらずに、実践に使える過去検証を積み重ねていきましょう。