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今回の記事では押し安値・戻り高値について解説していきます。
押し安値と戻り高値については全トレーダーが勝つためには必須レベルで知っておかなければいけない知識になりますので、理解出来るまで何度も見て吸収していきましょう。
押し安値・戻り高値の動画はこちら
押し安値・戻り高値とは
押し安値というのは
このように高値をつけた起点となる安値のことを言います。実際のチャートで確認していくと
この相場での現在の高値は
ここになります。
ではこの高値をつけにいった起点となる安値は
ここになりますね。
そのためここの安値のことを
押し安値と言います。
では次は戻り高値についてになります。
戻り高値は安値を更新した起点となる高値のことを戻り高値と言います。
実際のチャートで確認すると
この相場での安値は
この白ラインになります。
この安値をつけた起点となる高値はここになりますので
ここが戻り高値になります。
この押し安値・戻り高値というのは価格が更新されれば当然起点となる安値なども更新されるので変わっていきます。
このように上昇トレンドで押し目をつけてから高値を更新していけばそのたびに押し安値はどんどん上に上がっていきます。
戻り高値も同じようになります。
では実際のチャートでどのように押し安値が動いていくのか見ていきましょう。
このような相場の時に
黄色のラインから右がない時は矢印のところが高値になるので、この時の押し安値は
ここになります。そしてまだ上昇トレンド中なので高値の更新が続いています。ちょっと時は進み
黄色のラインまで進んだ時は、先ほどのこの高値の位置が更新しているので、当然その高値を作った起点となる押し安値も更新されて
こうなりますね。でさらに高値がまた更新されていますので、次は
こうですね。今の相場だと
押し安値はここになります。
こんな感じで相場のトレンドが進んで高値・安値が更新されるごとに基本的には押し安値・戻り高値の位置も変わっていきます。
押し安値・戻り高値はどんどん移動していき、今の相場での高値を付けにいった起点となるところを押し安値とよび、その前に押し安値部分は押し安値とは言わずにただの押し目になります。常に相場の中に押し安値(戻り高値)は一つだけ。
押し安値・戻り高値がなぜ大事なのか
トレンドの判断に使っているトレーダーが多いからです。先ほど押し安値は上昇トレンド中に確認すると言いました。基本的には上昇トレンド中は押し安値・下降トレンド中は戻り高値が出現します。もちろん両方が確認出来る相場もありますがその時は相場が難しくなっている時です。この部分に関しては後で解説していきます。
とりあえず今は上昇トレンド中に確認が出来る押し安値を突破されたらトレンド転換が起きる可能性が高くなるということを覚えてください。
こちらのチャートで見ると
左側は上昇トレンドでどんどん値が上がっています。真ん中付近で頂上つけて下降していきました。ここで押し安値が突破されているんです。高値をつけた起点となるっ押し安値はどこでしょうか。
ここですね。本来この上昇トレンドが続くのであればここを下に抜けずにどんどん上がっていきますが、この陰線で
押し安値を割ってきています。ここで多くのトレーダーは上昇トレンドの終焉を考えます。
当然ロングを下から持っていったら利確する動きが増えていきます。
その後は押し安値が破られているので今度は下降トレンドの開始かもしれないということで戻り高値を探してどの戻り高値を突破されない限りはショートを狙っていくことになります。このように押し安値・戻り高値はトレンドの判断に多くのトレーダーが使っているため、必ず把握しておかなければいけない超重要ラインといえます。
押し安値・戻り高値はトレーダーによって位置が違う
これは非常に重要なことなので必ず覚えておいてください。トレーダーによってどこを押し安値・戻り高値と見るのか違います。
もちろんわかりやすい綺麗なトレンドを形成している時はほぼほぼみんな同じところで押し安値や戻り高値を認識出来ます。しかしそんなわかりやすい相場だけではありません。要はトレーダーによって上昇トレンドと見ているのか下降トレンドと見ているのか分かれる相場も多くあるということです。
これはもうそういうものだと理解してください。どんな相場も歴戦のトレーダーであれば同じように環境認識をしているというものではありません。勝っているトレーダー同士でも相場の見方は違います。ここは非常に重要な部分なので必ず覚えておいてください。
例えばどのような相場でそう言ったことが起こるのか。ですが
この相場の
この部分。このように明らかに誰が見ても折り返している、押し目をつけていると言えないような部分を押し安値と捉えるかどうか
後は
この相場の
ヒゲで更新したことを更新と見るのか、それとも実体で更新しないといけないのか
大体この微妙な押し目とひげ問題で押し安値や戻り高値は人によって判断が変わってきます。
これはどれが正解で不正解とかではありません。自分自身がどのように判断する基準を持っているかです。相場によってはひげだけでも超えたらブレイクで考えた方が取りやすいし相場もあるし、髭では更新していないと考えた方が取りやすい相場もあります。
何度も言いますけど大事なのは自分として軸の分析方法を持つことです。相場によって変えるのではなく、自分はこのように押し安値を判断していますと、軸を持つことが重要です。
ではトレーダーによって押し安値の判断方法が違うということを理解した上でどのような判断基準を持って分析していけばいいのか。それを解説していきます。
押し安値・戻り高値の判別方法
移動平均線で見分ける
まずは移動平均線で判断する方法です。
これに関しては単純に波で判断していきましょうということです。移動平均線の20SMAは一つ上の足の波になります。
この相場に20SMAを表示させます。
そうすると一つ上の時間足での押し安値・戻り高値を把握することが出来るようになります。1時間足で波を見るなら4時間足での押し安値・戻り高値。4時間足での波を見るなら日足の押し安値・戻り高値が分かります。この移動平均線の波をうっている部分を押し安値・戻り高値と判断します。
ここなら
こんな感じで戻り高値を把握することが出来ます。僕はこの方法をメインに押し安値・戻り高値を把握することが多いです。
本数(スイングハイロー)で調べる
次はスイングハイローで判断していきます。
これはどんな判別方法かというと、高値や安値だと判断する時にその高値のローソク足から前後6本で高値や安値を更新してきていないものを高値・安値と判断します。最初に伝えておきますが、今は6本とお伝えしましたがここの本数は自分で決めてもらって大丈夫です。言葉だけでは分かりにくいので実際のチャートを見ていきましょう。
この相場で高値かなと判断するところは
細かく見るとこのぐらいかなと。でこの中でスイングハイローで本数を決めておくと高値だと判断しない部分が出てきます。ではオーソドックスな判断基準の6本を用いるとどうなるのか
これは高値をつけたローソク足を基準に前後の6本のローソクで価格の更新がない部分を高値と判断します。そうすると
黄色の高値だけが相場として高値とみるということになります。波で見ると
こんな感じで高値として認識してその間の値動きは高値だと判断しないということです。ちなみにこのちょっと後の値動きですが
ここは高値という認識はありません。なぜなら6本目が高値を更新しているので押し安値は
ここではなく
こちらのラインが押し安値になります。
これがスイングハイローで自分が何本と決めた際のトレンドの判断方法です。今回で見るなら6本ですね。この後の相場を見ると
押し安値より上にいる間はロングをベースに狙って、割ってきたら今度はショートをベースに狙っていくということになります。
ではここで、
ここを押し安値と見るのは間違いなのかということですが、何度も言いますがどこを押し安値と見るのかはトレーダーによって違います。先ほどのスイングハイローでの本数を6本と決めてみたら押し安値は下ですが5本なら手前部分が高値になるのでここに押し安値が上がってきます。このように自分が決めたルール次第で変わってくるとわかってもらえればOKです。
この方法は上昇トレンドであれば高値と高値を見つけてから、その間の一番安値を押し安値として見ていこうというものです。これがスイングハイローで押し安値や戻り高値を決める方法です。
損切りどこにおいているのか
最後に本質部分を言いますが、押し安値・戻り高値というのはそのトレンドの最後の砦になります。
そのためそこを突破されたら押し安値であればロング勢が、戻り高値であればショート勢がキツくなり損切りを考えることになります。
であれば押し安値・戻り高値というのは損切り(注文)が溜まっているところというところになります。
もちろん損切りが溜まっているところも何箇所かあり、その中でどの部分を自分で押し安値・戻り高値と判断していくのかは裁量になりますが、本質的には押し安値・戻り高値というのは損切り注文が溜まっているところで見ておけば間違いありません。
時間軸によって違う
これは1時間足です。
この部分がこの上昇の押し安値でここを割ってから綺麗に下降しています。
しかしこれを4時間足で見ると
こうなります。四角の部分が1時間足で見た部分です。
4時間足で見るとあんなに綺麗に1時間足では押し目をつけていたものが確認できません。こんな感じで上位足であればあるほど押し目を確認するためには大きな値動きが必要になるので、下位足で確認が出来ても上位足にあげると確認が出来ないものも多いので、時間軸によって押し安値・戻り高値の位置は変わってきます。押し安値の位置も変わって来れば当然トレンドの方向も時間軸によって変わってきます。
しっかりどの時間軸がどっちに向いているのか見て分析をしていきましょう。
押し安値・戻り高値を見た結果の典型的な負けパターン
押し安値を割っていないパターン
この部分です。ここはこの部分だけ見ると高値・安値ともに切り下げているので下降トレンドですが、この相場のこの赤い部分の時の押し安値は
この位置になります。
なのでこの赤い部分の時は緑色のラインを割ってこない限りは上目線で見ておくことが大事になります。
こんな感じでまだ押し安値を割っていないので上昇トレンドなのに直近の動きで高値切り下げ安値も切り下げが起きたことで下降トレンドだと認識してしまいショートで入って負ける相場も非常に多いのでこのパターンは必ず覚えておきましょう。
次は
1時間足でトレンド転換したから入ったけどまだ4時間足では上だったパターン
この相場の
この相場の真ん中の上昇トレンドの押し安値はここ
ここでも問題ありません。
4時間足でも見るとここです。
この緑の部分が先ほどの1時間足でみた部分になります。
ここが4時間足の押し安値になります。
そうです。負ける原因はまだ上位足では転換が起こっていないので、上位足の波に逆らったエントリーをすると上位足の波に負けてしまった時は負けてしまうということです。
今回で説明すれば1時間足では押し安値を割って下降のトレンドが出るかという場面だったが、4時間足ではまだ上昇トレンドだったため、4時間足の上昇の勢いが勝ち、1時間足も上昇していったといった感じです。
こんな感じで今見ている時間足とそれより一つ上までのトレンドは把握しておきましょう。あまり例えば週足まで見るとか時間軸を上げ過ぎてしまうとエントリーできなくなってしまうので1時間足なら4時間足・4時間足なら日足など一つ上の時間軸まで見れば十分です。
トレンドレスの状況
先ほど解説したように相場によっては押し安値と戻り高値の両方を確認することが出来ます。
この場合はどちらかにブレイクするまでは待つか
フラッグとして認識して本来の流れの方向にブレイクで狙うか
この二つで相場を見ていきましょう。
押し安値・戻り高値まとめ
更新は実体で
小さな波は無視してしっかりとした波で捉える
時間軸によって押し安値・戻り高値は違う(トレンドも違う)
ここで重要なのは0か100で決めないこと
自分の判断に迷うことはなくても相場全体として他のトレーダーも混みで考えた場合は、どっちも見るだろうな。ここって考えているトレーダーもいるし、ここって考えているトレーダーもいるなという観点で見ていく。
自分がどの時間軸を中心に相場を見ていくのか
僕であれば4時間のトレンドフォローがメインになります。
押し安値・戻り高値は相場を読み解く上で非常に重要です。
そしてそんな重要なものであるにも関わらず、トレーダーによってどこを押し安値・戻り高値と判断するのかというラインが違います。
今回紹介した方法を使ってももちろんトレーダーによって判断は変わってきます。
大事なのは自分の中でぶれない判断方法を持ち、それをベースに相場を分析していくことです。
押し安値・戻り高値を相場のトレンドを把握する上で非常に重要になりますので、ぶれない判断基準をしっかり持てるようにしましょう。